コンポストに入れてはいけないものは?入れていいものとの違いについて

コンポストに興味があったとしても、何でもかんでも入れていい、というわけではないことをご存じでしたでしょうか。

何も知らずに、適当なものを入れてコンポストの性能をまったく活かせないのは、非常にもったいないと言えます。

そこで今回は、コンポストに入れてはいけないものについてお話ししますので、参考にしてみてください。

目次

コンポストで入れてはいけないものとは?

コンポストは土のなかに存在している微生物が、さまざまなものを時間をかけて分解してくれます。

つまり、微生物が分解しづらいものを入れてしまうと、完全になくなるまでに時間がかかるか、それ以前に分解できずにいつまでも残ってしまうというわけです。

最終的に、土のなかには分解できないものばかりが取り残されてしまい、コンポストとしての機能が失われてしまいます。

コンポストに入れてはいけないものは、金属系、ガラス、プラスチック、タバコ、薬品、革製品などが該当します。

また、分解に時間がかかるものは貝殻や骨、タケノコの皮、トウモロコシの皮、髪の毛などが該当します。

金属

もし、仮に金属系をコンポストに入れて分解させるなら、50年以上はかかるとお考えください。

あくまで例ですが、アルミ缶で80年以上かかるため、分解に一生かかるようなものを入れるべきではありません。

ガラス

ガラスはどう考えても硬いですし、普通に分解するにも時間がかかるのは想像にたやすいです。

実はガラスを分解しようと思うと、100万年以上かかると言われており、いくらコンポストでも対応できないと考えるべきです。

プラスチック

プラスチックもガラスと同様に、分解にとんでもない時間を要します。

例えばペットボトルの場合は400年以上かかるため、私たちが生きてる間に分解されないということです。

ちょっとしたビニールでも10年以上かかるため、コンポストに入れてはいけません。

タバコ

タバコのような有害なものも、コンポストに入れてはいけません。

なぜなら、人間が食べられないものは、微生物が活動する環境に適していないからです。

タバコは分解できそうに見えてしまいますが、適切な方法で廃棄するようにしましょう。

革はなんとなくコンポストに入れてもよさそうな気はしますが、相性は悪いです。

なぜなら、革によっては加工されているからです。

加工の成分には有害物質が含まれている場合があり、微生物が分解できなくなります。

牛や豚、鳥の骨はコンポストに入れてはいけない、というわけではありませんが、分解にかなりの時間を要します。

とくに大きな骨は分解されずに残るため、コンポストの性能を発揮できなくなります。

タケノコの皮など

意外かもしれませんが、タケノコやトウモロコシの皮もコンポストに適していません。

なぜなら、各種皮は分解されるまでに最低でも半年はかかるからです。

タケノコの皮はかなり丈夫ですから、微生物が分解するのに時間がかかるのでしょう。

においがきついもの

もし肉や魚をコンポストに入れる場合、分解はしてくれますが、きついにおいが発生する可能性があります。

腐敗が進むと、それにつられて見たくもない害虫が寄ってきます。

とくに夏に腐敗臭の強いものをコンポストに入れると、あっという間に害虫が寄ってきますので注意するべきです。

入れてはいけないものを見ると、明らかに微生物が分解できなさそうな金属やガラス系は絶対にコンポストに入れるべきではありません。

また、分解に時間がかかる貝殻や大きな骨などもコンポストに入れないようにするべきです。

コンポストに入れてもいいものは?

コンポストに入れてはいけないものはたくさんありますが、では入れてはいいものに決まりはあるのでしょうか。

コンポストに入れてもいいものは、微生物が分解と発酵ができるものに限ります。

例えば、果物や野菜、肉、魚、草、葉っぱ、コーヒーがらなどが該当します。

基本的に生ごみであれば、コンポストに対応しています。

ただし、生肉や生魚を大量にコンポストに入れてしまうと微生物が処理できなくなり、不快なにおいが発生します。

当然、そのにおいに寄せられ害虫や害獣がコンポストを荒らしにくるため注意しなければなりません。

また、害虫の発生を抑えるためにも水分をしっかり切った状態でコンポストに入れるようにしましょう。

土の発酵を促進させるために、ヨーグルトや納豆をコンポストに入れると土に栄養がしっかり届くようになります。

仮にヨーグルトや納豆を完食したとしても、容器に付着した残り物をコンポストに入れると効果的です。

まとめ

コンポストは大変便利なものですが、入れてはいけないものを知らずに入れてしまうと、あとで面倒なことになってしまう可能性があります。

ですから、コンポストを利用する場合、まずは入れてはいけないものを把握することが重要ではないでしょうか。

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