これからコンポストを作ってみたいけれど、実際にどうやって作るのかを知っている人は少ないのではないでしょうか。
むしろ、立派なコンポストにするためには、作るよりかも買うという選択肢がいいのか、と迷ってしまうものです。
そこで今回は、コンポストの作り方についてお話ししますので、参考にしてみてください。
もっとも簡単にできるのはダンボールコンポスト?
コンポストを最小限の費用で作ろうと思えば、ダンボールを活用するのがおすすめです。
みなさんが普段使うダンボールで構いません。
基本的に市販のコンポストは数千円から高いもので数万円ほどするため、できるだけ安く性能のいいものを選びたいと思うものです。
ですが、コンポストを使ったことがないのであれば、まずはお試し程度でやってみたいとお考えではないでしょうか。
ダンボールコンポストの作り方
まずは、ダンボールコンポストに必要なものを集めます。
少し大きめのダンボールに、ガムテープ、新聞紙、腐葉土(ピートモス・くん炭)、カバー、移動用の台を準備してください。
ピートモスやくん炭は、ホームセンターで販売しています。
できればダンボールから土が漏れたり害虫の侵入を防いだりするため、ダンボールを2重にされることをおすすめします。
ダンボールのつなぎ目をガムテープでしっかり防ぎ、底に新聞紙をひきます。
ダンボールのなかにピートモスとくん炭、水を入れてしっかりかき混ぜます。
ダンボール全体にカバーをかけて、移動用の台に乗せます。
できるだけ雨に濡れず風通しのいい場所に設置するようにしましょう。
あとは生ごみを入れて混ぜるを繰り返していけば、コンポストとして活用できます。
ダンボールコンポストの堆肥の作り方
もし、土を家庭菜園などに使いたいのであれば、栄養豊富な堆肥にする必要があります。
堆肥の作り方は、コンポストを使用していて明らかに分解のスピードが遅いなと感じたのであれば、生ごみを入れるのを中止します。
その後、こまめに水だけを入れて土をかき混ぜれば1カ月~2カ月程度で堆肥が完成します。
家庭菜園で使う場合は、通常の土を3とすると堆肥の割合が1程度にしておくといいでしょう。
ダンボールコンポストで失敗しないためには?
ダンボールはご存じの通り、決して頑丈なものではないため、入れるものによってはすぐに壊れてしまいます。
基本的にコンポストでは生ごみに対応していますが、生魚や生肉は入れないようにするべきです。
なぜなら、においがダンボールから漏れて、害虫が発生するからです。
明らかにくさいもの、くさくなりそうなものはダンボールコンポストに入れるべきではありません。
また落ち葉等も本来であれば問題ありませんが、集めた落ち葉に偶然にも害虫の卵が付着しているとコンポスト内で大量発生することも考えなければなりません。
ダンボールコンポスト以外の作り方は?
コンポストを格安で作ろうと思えばダンボールがおすすめですが、どうしても耐久性が劣ります。
実はコンポストとひとくちに言っても、さまざまな種類があります。
設置型コンポスト
庭に設置するコンポストです。
そのまま庭の土をコンポストに入れ、数カ月放置をすれば熟成された土が完成します。
庭に設置する場合は、生ごみのにおいなどに注意して入れるようにしましょう。
回転式コンポスト
その名の通り、土を手動で混ぜるのではなく回転させるコンポストです。
見た目はくじ引きのガラガラのようなもので、ハンドルを回すタイプのようなものです。
回転式コンポストは、スコップを入れて混ぜなくてもいいというメリットがあります。
生ごみ処理機
電気で生ごみを処理する方法が、生ごみ処理機です。
他のコンポストとは違い、高価ではありますが、ダンボールのように組み立てる必要はありません。
しかも室内に設置できるため、庭やベランダがないご家庭におすすめのタイプです。
不織布コンポスト
不織布コンポストは排水性に優れているため、容器内で生ごみが腐るのを防いでくれますし、通気性もいいので微生物もしっかり活躍してくれるという特徴があります。
しかも、かなり頑丈に作られているため、長く安心して使えるようになっています。
見た目がよく、使いやすいと評判のため、最近ではYou Tubeやテレビで取り上げられているほど注目されています。
本当に費用を抑えたいならダンボールコンポストですし、見栄えが気になるなら蓋つきごみ箱のようなコンポストを選ぶのもいいでしょう。
また生ごみのにおいを抑えたい、とのことであれば不織布コンポストや生ごみ処理機がおすすめです。
基本的に、しっかりした容器であれば、ダンボールみたいに頑丈にする必要はありません。
コンポストによっては自動的に土をかき混ぜてくれるものもあるため、生ごみを入れるだけで済みます。
まとめ
コンポストは安く作ろうと思えばダンボール製がおすすめです。
ですが、ダンボールですと使い方によっては耐久性が心配ですから、何度も補修したり交換したりしないといけなくなります。
できるだけ、市販のダンボールコンポストを購入し活用してみてはいかがでしょうか。