近年、世界中で貧困や飢餓、地球温暖化などの影響もあり無駄なものをなくそう、という意識が強くなっており、SDGsと言われる目標が作られました。
我が国日本は豊かな国ではありますが、便利になりすぎてしまったためか、無駄が非常に多い傾向にあります。
そこで今回はSDGsとはどういうものかについてお話ししますので、参考にしてみてください。
SDGsとは?
SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略で、持続可能な開発目標、という意味があります。
一見、よく分からないかもしれませんが、世界規模で貧困をなくし健康で平和に、不平等をなくすことがSDGsの目的といえば分かりやすいのではないでしょうか。
SDGsは2015年の国連サミットで採択され、2030年前までに達成できるよう17のゴールと169のターゲットを決めています。
17のゴールは以下の通りです。
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基礎をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
例えば、17の指標の1と2は、貧困と飢餓をなくすが掲げられています。
実際には、世界で見れば6人に1人が極度に貧しい生活を送っています。
とくに発展途上国では貧困や飢餓が深刻なため、2030年までに貧困をなくすために、さまざまな方法を使い活動する、という目標があります。
日本でのSDGsの理解はどうなっているの?
日本でも、SDGsに関する取り組みが進んでいます。
食品ロス問題
例えば、17のゴールのうちの「つくる責任つかう責任の」食品ロスの解消です。
日本は発展途上国と比べると、豊かな国です。
物があふれかえっており、好きなときに好きなものを食べられる環境が整っています。
しかし、食べ物を買ったのに賞味期限が切れたり、おいしくなかったりなどで廃棄をしていませんか。
また作る側も多く作りすぎて在庫があまり処分していませんか。
これらを総じて食品ロスと言います。
捨てている食品を発展途上国に送ることができれば、多くの子どもたちの命を救える可能性がある、と分かればどうでしょうか。
ですから、いかに食品ロスを防ぎ無駄をなくしていくのか、というのが今後の課題になってくるでしょう。
少子化問題
近年、日本では極度に少子高齢化が進んでいます。
とくに2023年でみると出生数は80万人を切り、過去最低となりました。
そして地方では高齢者が残り、若者は都会へ魅力を感じ移住している現状があります。
地方での人口減が進むと、仕事のなり手が不足したり空き家問題が発生したりするため、地方で住みたいと思える人が減ってしまいます。
そこで地方自治体は若者が地方に来てくれやすいように、さまざまな施策を取り入れています。
例えば、移住先の仕事や居住場所を提供したりなどが該当します。
今はテレワークが流行していることもあり、静かな地方に魅力を感じている人が増加しています。
地球温暖化問題
みなさんは、地球温暖化という言葉を聞いたことがあるはずです。
日常生活においてあまりしっくりこないかもしれませんが、世界的に見て地球温暖化は深刻です。
地球温暖化がどんどん進めば気温が上昇し続け、日本だけではなく地球で住むのが困難な状態となります。
温暖化の最大の原因は、二酸化炭素です。
石油や石炭などの消却により多くの二酸化炭素が排出されますが、これらを抑えることにより地球温暖化のスピードを遅くできます。
とある企業では、使う資材を減らし再利用をすることによりゴミを減らすという取り組みが行われています。
SDGsを意識して今日からできることは?
SDGsは政府や各企業が意識をしていますが、私たちもできることはたくさんあります。
むしろ個人個人がしっかりSDGsを理解し、住みよい暮らしを実現するために行動するべきではないでしょうか。
私たちができることとして、資源を大切に使うことやリサイクルやリユースの3R、食品ロスなどがあげられます。
・無駄な電気やガス水道は使用しない
・食料品や衣類などを買いすぎない
・可能な限りリサイクルに協力する
・食べ残しをなくす
・むやみに食料を捨てない
など、普段からできることはたくさんあります。
今まで当たり前にしていた行動を思い返し、本当に無駄がなかったのかどうかを考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
SDGsとは持続可能な開発目標という意味で、世界中で進められている施策です。
2030年までに17の目標を達成するために国をあげて進められていますが、私たち個人も知っておく必要があります。
ひとりひとりがSDGsを意識すれば、日本だけではなく世界中が無駄のない豊かな国になっていくのではないでしょうか。